債務整理方法の1つ「任意整理」をすると、
利息や遅延損害金のカットで借金を減額できます。
自己破産のように財産を失うことなく
家も車も残して借金を整理できるなどの
メリットも大きいです。
しかし、どんなに支払いが困難になっても
すでに滞納していても
頑なに任意整理をこばむ人も少なくありません。
その理由の１つに、任意整理の唯一のデメリットである
「ブラックリスト入り」を避けたいからと挙げる人がいます。
ちょ！ちょっと待てよ！
確かにブラックリスト中は困ることがあるのは確か。
だけども、借金の支払いが困難な状況をこの先も
ずっと続けていく方が辛くはないでしょうか？
もちろん、
任意整理して借金を整理するか
このまま借金生活を続けていくかを選択するのは
あなたの自由です。
ただ、もし、今現在借金の支払いが困難な状況だったら、
ちょっとだけ知ってほしい3つのことがあります。
任意整理するメリットと
ブラックリスト入りがデメリットと言われる理由を
今一度確認しておきましょう。
この記事の内容
1.任意整理のメリットをサクッと解説
任意整理って何？
任意整理は、裁判所を介さず直接金融会社と交渉して、
利息や延滞遅延金を免除してもらう手続きです。
支払い回数36回（3年）や60回（5年）で分割を組み直し、
月の支払額を減額することで、負担が減ります。
任意整理のメリット
任意整理は
- 将来かかる利息カット
- 催促・請求が止まる
- 返済期間延長で月の負担額がへる
- 利息がないのでどんどん借金が減る
- 完済までのメドが立つ
- 任意整理する債権者を選べる
- 車や住宅ローンはそのまま返済できる
- 弁護士・司法書士への依頼費用が安い
のようなメリットがあります。
ここ最近は、年齢問わず、
リボ払いの利息が高くて困っている人が多いのですが、
その利息は任意整理することで免除されます。
元金だけ無理なく返す計画を立てますので
完済までの道がしっかりと見えます。
弁護士や司法書士が介入することで、
支払いや請求・催促が止まるのも大きなメリットです。
任意整理のデメリットは1つだけ
借金の支払いが辛い人にとって任意整理は、
債務者に都合のいい条件で交渉ができる借金整理方法です。
支払いが困窮している人にとっては、
メリットだらけの方法に見えますが
唯一デメリットと言えるのが、
「ブラックリスト入り」すること。
ただし、借金を2ヶ月以上滞納している人は、
すでにブラック入りしています。
また、多重債務でもうどこからも借りられない人も、
金融事故ではありませんが、債務超過でブラック入りでしょう。
今ブラックじゃないかもしれませんが、
他から借りて返す
自転車操業的な返し方をしている人は、
遅かれ早かれブラック入りです。
任意整理をしなくてもブラック状態であれば、
デメリットはほとんどないと言えます。
2.ブラック入りすると困る具体的なこととは？
ブラックリスト入りが嫌な人の理由
ブラックリスト入りが嫌な理由って概ね以下のようなことです。
- 恥ずかしい
- 社会的信用を守りたい
- クレジットカードが持てなくなると困る
- 結婚できない
- 家族や他人に知られてしまう
- 車のローンを一括請求される
これ、❶以外はほとんど誤解があります。
ちょっと大事なことなので詳しく説明していきます。
❶恥ずかしい
まずこれです。
恥ずかしいって誰に対してですか？
ブラック状態であることは、
自分の口から人に言わない限りバレません。
だから恥ずかしがることなんてありません。
これは主観なので、
人によって捉え方に違いがありますが
借金だらけで支払いを滞納している方が
負い目を感じませんか？
❷社会的信用を守りたい
社会的信用がどういうものか人それぞれですが、
まず、ブラックリスト入りしたからといって、
あなたの社会的評価は変わりません。
仕事がクビになるわけでもなく
出世にも響きません。
変わるのは、お金を借りたり、クレカを作る時の
金融に関する信用情報に「債務整理」と載るだけ。
しかも、これは消えます。
一生載るものではなく、任意整理で借金を完済して
5年で無くなるものです。
その後はローンも組めますし
クレジットカードも作れるようになります。
借金を滞納して、
カード会社や消費者金融から職場に電話が入る方が
よっぽど信用を失ってしまうでしょう。
❸クレジットカードが持てなくなると困る
ブラックリスト入りすると、
新たなクレジットカードを作る審査に落ちやすくなります。
なので、新たに別のカードを持ちたいと思っても難しいです。
ただし、任意整理では、
持っているクレジットカードを全て没収されるわけではありません。
あくまでも延滞や任意整理で迷惑をかけた
カード会社のカードだけが解約となるだけで、
返済を滞ることなく続けている他社のカードは、
そのまま使えることが多いです。
❹結婚できない
「金融ブラック状態の私なんてお嫁にいけない…」
そんなことはありません。
それよりも、借金を多く抱えている状態の方が
結婚する機会を逃してしまいます。
借金を整理してきちんとケジメをつける任意整理は、
決してネガティブなものではありません。
なぜなら、完済までの計画がしっかりと組まれ
終わりが見えてるので。
（5年でブラックは消えますし）
しかし、借金はどうでしょうか？
リボがいつ終わるか想像できていますか？
あなたに子供ができて働けなくなったら、
その借金、旦那さんが一人で背負うのですか？
どう考えても返せないキャパオーバーな借金は
早めに弁護士や司法書士に相談し
完済のメドを立てた方が、結婚にはプラスです。
❺家族や他人に知られてしまう
❶でもお話ししましたが、任意整理した事実や
ブラックリスト入りしたことはあなたが誰かに話さない限り
誰にもバレません。
もちろん職場にもバレません。
支払いが滞り、催促の電話や封書が家に届く方が
借金の事実がバレる可能性が高くなります。
❻車のローンを一括請求される？
返済を問題なく続けていれば、
他社の借金を任意整理しても一括請求されることは
ほとんどありません。安心してください。
ブラック入りして困ることは1つだけ
ブラック入りして困ることは、そう！たった1つ。
大きな声で言います！
ブラック入りしている5年間
「新たなローンやクレジットカードが作れないだけええええー」
これです。
もしクレジットカードがなくても、
銀行の預金から即時引き落としするデビッドカードを使えば、
大体のサービスは問題ありませんし海外旅行でもほとんど困りません。
多重債務者はブラックになるメリットも大きい
借金が知らず知らずのうちに増えている状態に
自分自身に嫌気がさしていませんか？
どうしてこうなる前に止められなかったのか…。
借金の支払いに追われているうちは、
冷静な判断ができませんし、精神的にも追い込まれるばかりです。
任意整理で支払いのめどがつけば、
そんな人生を1からやり直せます。
リボ払いに頼っていた人生から一度抜け出して、
今一度、カードや借金に頼らない人生を構築するいい機会になるんです。
５年間現金で生活することになれれば、
5年後にカードを作ったとしても、
あなたの使い方は変わっているはずです。
3.任意整理せず無理する方がリスクがあるぞ
「やっぱりブラックは嫌だ…」
「自転車操業ではあるけど、なんとか返しているからこのまま頑張ってみよう」
そう思うあなたの考え方は間違っていません。
借金の理由が様々なのと同じで、
借金を整理する・しないは自分で選択できること。
ただし、これだけは知っておいてください。
今、債務整理すれば任意整理で済むかもしれませんが、
これが半年・1年後、借金が膨らんでいたとしたら
キャパオーバーで任意整理は選べないかもしれません。
任意整理では、借金を長くても5年で完済できる目処が立たなければ、
自己破産か個人再生を選ぶことになります。
自己破産になれば、10年はブラック入りですし、
車や住宅ローン・財産に影響を及ぼします。
しかも、女性は結婚や出産に年齢がかなり関わってきます。
借金生活で数年過ごすのはもったいない。
あなたは今が一番若いんです。
スパッと借金を整理して
今までの自分と決別しましょう。
そのほうが、人生やり直しが早いです。
支払いがキツイなら1日も早く専門家の意見を聞いたほうがいい
もし今、あなたが
- 滞納はしてないけど来月は間に合わないかも
- 失業して支払いのめどが立たない
- 利息だけ払って元金が減らない
- 長く同じところの借金を返し続けている
などの状態なら、債務整理をするかしないかは別として、
1日も早く弁護士や司法書士に相談しましょう。
相談するだけで、
あなたの借金問題の具体的な解決方法を見つけられますし
何より情報を得ることだけでも意味があります。
長く同じところの借金を返し続けている場合は、
過払い金が発生していてお金が戻ってくる可能性があります。
とはいえ、
と思いますよね。
弁護士とか司法書士ってちょっと敷居が高い…。
高い相談料とか取られたら困るし、
何より自分の借金を初対面の人に話すのに抵抗もあります。
そんな方が増えているので、
最近ではネットで無料で相談できる事務所もかなり増えてきました。
中でも、債務整理に詳しい弁護士法人アドバンスの
弁護士ナビは、ラインのようにチャット感覚で利用出来て
匿名＆無料で相談可能です。
法律は本来私たちにもっと身近な存在です。
だけど、知らなければ知らないまま損をすることも多い。
ブラックが嫌だからと現状に向き合わなかったら、
一生借金生活を続けることになります。
債務整理は、借金で苦しむ人のために国が用意した
救済措置です。
保障されている権利なので、
人生をやり直すチャンスと思って活用しましょう。
